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群管理システム導入

オフィスビル

群域管理システムの導入は、ビル管理会社にとって業務の効率化、集中管理に欠かせないものだ。また、そのような設備を保有していることが公共設備の入札条件になるなど、業務拡大の現実的な意味合いも持つ。

当社は複数ビルの群管理システムを早期から設計施工し、クライアント様に貢献してきた実績がある。その一例としてビル管理会社様の導入事例を紹介しよう。

 

テナント様の多様な要望に柔軟な対応を。

 

「このビル管理会社様は関東一円に複数の管理物件を持っていて、群管理システムのなかでもかなり広域に属するものです。重要なのは柔軟性。ビル管理会社様が管理するビルは、テナント様の変更等、常にデータの更新が必要です。そうした変化を見越して設計・施工をする必要があります」(営業担当者)

 

では、群管理システムの柔軟性とは具体的にどのようなものか。

 

「群管理システムでは、センターの中央監視盤と各ビルの中央監視盤を相互接続することになるのですが、これは同一メーカー機器同士でないとなかなか難しい。かといって中央監視盤のリプレイスおよび追加は高額な導入コストが必要です。そのような場合は情報を整理して代表的なデータに集約し、必要な情報をセンターに送るようにします。管理対象が流動的なビル管理の群管理システムでは、既存の設備を最大限活かせるように心がけています」(営業担当者)

 

運用面でのニーズはどうだろうか。

 

「この案件では、お客様にとっての顧客(管理しているビルのオーナー様)のためにサブセンターを持ちたいというご要望がありました。しかし、センターを複数開設するのは割高になってしまうので、ネットワークBAサーバーを設置し、これをビルオーナー様に見ていただく手法をとっています。このサーバーにはパソコンや携帯電話で外部からアクセスでき、ビルの状況を確認してもらうという仕組みです。山武の製品をカスタマイズして実現しました。集計業務対応も特徴といえるでしょう。センターの中央監視盤の情報(電気、水道、ガスなど)をデータベース化し、日報やレポートを自動作成します。顧客への光熱費請求や報告書などにご利用いただいています」(営業担当者)

 

最後に群管理システム導入で考慮する点は?

 

「たとえば通信回線ひとつとっても、従来のアナログ専用回線はISDNに置き換わり、グループアクセスと呼ばれるインターネット専用線を用いるケースも増えてきました。群管理システムでは、設備環境の異なるビルを一元管理しなくてはなりません。できる限り既設装置を活用していきますが、かといって時流に逆らって対応させても長期的視野に立つと無駄な出費になってしまいます。群管理システム黎明期から蓄積したノウハウを活かし、時代に合ったシステムをご提供できます」(営業担当者)