日本の技術を世界へ
ベトナム現地の道を歩き ベトナム現地の声を聞き
まずは、省エネから一歩ずつ ASEAN諸国へ少しずつ
海外展開
2010年春、国内数社の企業とコンソーシアムを組み、国立研究機関であるNEDOの公募案件に挑みました。
ベトナムでの初めての仕事は、その提案が採択されることなく終わりました。それから2年間、現地に足を運び続ける中で、人と出会い、繋がり、ベトナム地域への理解を深めました。
2011年3月、現地での人との繋がりから、ハノイ工科大学にて建物の省エネに関する講演を企画。高度な制御システムに比べ、もっと身近な省エネが求められていることを実感。
2012年7月、少しずつ撒いてきた種が芽吹くことを信じて、現地法人「Yuko Vietnam」を設立。
私たちは、決して大きな会社でありません。だからこそ、小回りと柔軟性を強みとして、小さなことから、着実に取り組んでまいります。
『相手国の役に立つことが、
自ずとお互いの利益に繋がっていく』
『相手国の課題を見つけ、
日本の技術力を活かして解決していく』
日本の裕幸計装から、世界のYukoへ
日本国内で培った計装技術と省エネルギーの知見を活かし、東南アジアを中心に、環境分野でのサービスを展開しています。国内外のメーカーや大学、省庁と連携・協業しながら、政府補助金を活用した環境事業、省エネコンサル事業、海外子会社の営業支援などを実施しています。
JCM設備補助事業
「二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」とは優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等における温室効果ガス排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行う事業です。途上国等における温室効果ガスの削減とともに、JCMを通じて我が国及びパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的とします。優れた脱炭素技術等に対する初期投資費用の2分の1を上限として環境省が補助を行います。
当社は、JCM設備補助事業の代表事業者として、案件構築、環境省への事業申請、事業進捗管理、環境省への報告、補助金申請手続き等を担当しました。「設備補助事業」完了後も、JCMクレジット発行に関わる業務を遂行中です。
プロジェクト事例
①配電網へのアモルファス高効率変圧器の導入
共同事業者(設備導入業者)
EVN SPC, EVN HCMC, EVN CPC, Danang PC, EVN Hanoi, Khanh Hoa PC, Dong Nai PC
Electricite Du Laos
従来の変圧器に替えて、高効率なアモルファス変圧器を導入することにより、配電にかかる電力ロスを低減すると共に、発電由来での温室効果ガスを削減するものです。ベトナム各地の電力公社7社と4件のプロジェクトを実施し、ベトナム全土にアモルファス変圧器を計11,853台導入しました。
また、ラオスにおいても2件の高効率変圧器導入プロジェクトを実施しています。
②空調制御システムを用いた工場の省エネ
共同事業者(設備導入業者)
NIDEC VIETNAM Co., NIDEC PRECISION VIETNAM Co., NIDEC ADVANCED MOTOR (VIETNAM) Co., NIDEC POWERTRAIN SYSTEMS (VIETNAM) CO., LTD, NIDEC INSTRUMENTS (VIETNAM) Co.
ホーチミンにある部品生産工場5社6工場の空調機474台に、空調制御装置を導入しました。装置は、空調機室外機にある圧縮機の稼働状況を、電流の計測により常時監視しながら、プログラミングされた最適のタイミングで運転制御することで電力消費量を削減し、温室効果ガス排出削減をするものです。
③ジャカルタ首都特別州の複合施設における省エネ設備及び太陽光発電システム導入
共同事業者(設備導入業者)
PT SENAYAN TRIKARYA SEMPANA
鹿島建設株式会社が開発、運営を行っているインドネシア・ジャカルタにある複合施設スナヤン・スクエアに、運転時効率の高いチラー及び空調機、太陽光発電システムを導入し、温室効果ガス排出量を削減するものです。環境負荷の低い先端技術を導入することで、建物ライフスタイルにおける環境負荷の低減を実現する都市開発の長寿命化モデル案件となり、同国における都市の持続可能な開発に貢献することを目的としています
ベトナム事業会社(子会社) 裕幸ベトナム[Yuko Vietnam]
Floor 1, 2, No.3, Lane 62, Truc Khe Street, Lang Ha Ward, Dong Da District, Ha Noi, Viet Nam
ビル設備に対する自動制御システムのコンサルティング・エンジニアリング及び計装工事。
日越大学
2016年9月9日、ベトナムの首都ハノイに日本とベトナムが共同で準備を進めてきた日越大学が開学しました。開学を支援してきた企業のひとつとして、裕幸計装も開学式に出席。この大学で育成される優秀な人材は、日本とベトナムの架け橋として活躍が期待されています。