富士ソフト 秋葉原ビル

事業用施設

富士ソフト秋葉原ビルは地上31階、地下2階、高さ148メートル。東京都が進めてきた秋葉原地区再開発計画の最後を締めくくる大型ビルだ。IT関連産業の世界的拠点を目指して立てられたこのビルには映像編集や撮影スタジオなど、世界最高レベルの設備が数多く導入されている。当社は機械警備システム構築を通じて、このビルの施工に関わった。

 

機械警備との連動部分を担当。

 

「このビルでは、オーナー様の商品の一つであるセキュリティシステムとazbilの機械警備システムとを統合させる役割を当社が担いました。セキュリティシステムでは主に人の入退室を監視します。どこのドアが施錠されていて誰がいるのかを非接触型のICカード等を使って管理するわけです。部屋に入れる人や時間を限定することもセキュリティシステムで行います。それに対して、当社が関わったのは機械警備との連動部分です」(営業担当者)

 

具体的にはどのようなことか。

 

「簡単に言えば、独自のセキュリティシステムと建物設備の制御システムの統合ということでしょうか。例えば、最終退室者があり、誰もいなくなったフロアがあれば、その情報を中央監視システムで受けて、該当フロアにはエレベータを不停止にします。また、最終退室した者が照明や空調を消し忘れても、最終退室したという情報を受けて、照明や空調を自動的に停止することも可能です」

 

メーカーが異なることによる問題はなかったのか。

 

「このケースの場合は、信号の変換で対応できました。カードリーダーで受けた信号を、入出力モジュールを使って設備警備システム用の信号に置き換えることで対応しました」(営業担当者)

 

今回のプロジェクト成功の鍵は。

 

「綿密な打合せですね。オーナー様、設計会社様、建設会社様などと問題点がないかを話し合い、実際の施工現場でも十分な話し合いをしながら進めていきました。お客様のご要望を反映し、ビル全体の設備を考慮しながらシステムを構築するという当社の強みが発揮できた事例だと思います」(営業担当者)