空気の話 2008/03/01

空気のおはなし

このコラムは当社新入社員全員で執筆しました

 

ふだんの生活の中でほとんど意識することのない『空気』。
もっとも身近な環境でもある『空気』ですが、その状態を心地よく保つためにはさまざまな技術、つまり人間の英知が注がれています。ここでは、そんな空気と空調、自動制御や監視システムについて、わかりやすくご紹介します。あなたの知らない『空気』の意外な一面が見えてくるかもしれません。

 

空気について

空気吸っていますか?

 突然ですが、今あなたの周りには何がありますか?
きっと、何より沢山あるのは空気ではないでしょうか。私たちの周りは空気だらけといっても過言ではありませんが、自分の眼では空気を形としてとらえる事が出来ないため、その存在と重要性を忘れがちです。例えば、海を泳いでいる魚が陸上に上がると息絶えてしまうように、魚が生きていくためには水が必要です。それと同じように、人間が生命を維持するために空気は絶対不可欠なものなのです。
 ところで人間は、一日どのくらい空気を摂取しているか知っていますか?
食べ物は1.3kg、水は2kg、そして空気は12kg(10立方メートル)といわれています。予想以上の量ではないでしょうか。私たちは、そんな空気というものを相手に仕事をしています。

 

空調について

「空気を整える」ということについて

 前項の“「空気」吸っていますか?”をご覧になれば、いかに空気が大切ということを分かっていただけたと思います。でも、空気ってただあればいいというものなのでしょうか。
 答えはNoです。なぜって?――例えば、夏に暑い思いをして家まで帰ってきたとします。ビールが飲みたいな、なんて思いながら家のドアを開けたとたん、熱風が吹き寄せたらどうです? 次の日仕事に行く気を失いますよね。空気は常に快適な状態に保つ必要があるのです。この空気を快適な状態に調整することを空調といいます。

 では、空気を快適な状態に保つためにはどうすればよいのでしょう。暑いときには冷やしてあげて、寒いときには暖めてあげる。換気をしたり除湿をしたりもしますよね。私たちは、この空気を常に快適な状態に保つ仕組みを作っています。

 

自動制御について

「快適」の裏側にあるもの

 なぜ、エアコンのスイッチを入れると、室内は一定の温度になるのでしょうか?
 それは設定した温度と部屋の温度を機械が常に監視して、部屋の温度が設定した温度になるように自動的に調節してくれているからなのです。このことを自動制御といいます。
 自動制御は、実は私たちの日常的な身のまわりにあふれており、その中でも特に大きな建物にはなくてはならない存在といえます。自動ドア、エレベータ、セキュリティーシステム、空調機などはすべて自動制御を行っています。

 もし自動制御がなければ建物に入ることもできず、途方に暮れてしまうことでしょう。私たちはこの建物の自動制御を作っています。

 

監視システムについて

「生きたビル」には「生きた頭脳」を

 対象である建物をいかに管理するかは、「監視システム」に大きく影響されています。建物の安全や環境・エネルギーなどの建物の主要な機能は、この監視システムに集まり、そこからさまざまな指示を出しています。人に例えると、頭である監視システムから各器官である設備へ配線という名の神経によって結ばれているのです。
 従来の中央監視は、前述のような基本的な形で一つの部屋で集中的に監視する方式で主流でした。さらに設備をまとまったブロックに分けられ、ある程度の機能を持たせた分散監視があります。

 最近の流れとしては、ネットワークの普及に伴い、建物の外から見たいと思った情報を好きなときに手に入れたり、操作することができるようになり、利用する側にとって大変利便性の高い監視システムが誕生しています。私たちは、この最新技術の一翼を担っています。

 

施工について

私たちはあなたのそばにいます

COREDO室町、東京駅丸の内駅舎、六本木ヒルズ、東京国際フォーラム、有楽町マリオン、JAL羽田整備ビル、国会議事堂参議院本館、横浜国際総合競技場。これらの建物の名前はどれも一度は耳にした事、また実際に見た事があるのではないでしょうか?
 しかし、建物の使用方法・分野がまったく違うため、これらの建物には全く共通点が無いようにも思われるかもしれませんね。

 外見からはわかりませんが、実はこれら建物には私たちの空調・防犯・防災といった多岐に渡る技術が活かされているのです。実は私たちの技術は、みなさんのすぐそばにあるものなのです。